書肆短評

本と映像の短評・思考素材置き場

11/24文フリ #bunfree Nag名義 頒布文章一覧(オ-45『アニバタ』+オ-41『アニメクリティーク』)

 Nag個人として書いた文章について、まとめておきました。

 以下、(1)から(6)まで、11/24文フリ#bunfree 頒布物にNag名義で載ってる掲載批評文の一覧となります。

 ご意見、ご要望、あるいは入手方法や原稿の内容について訊きたいとか、なにかしらあれば、@nag_nay まで。個別対応も可なので、大体のことには対応できるとおもいます。

 


(1)オ-45 『アニバタvol.6』

 たつざわさん主宰のアニメ・マンガ評論刊行会の『アニバタ』に、TVアニメ[氷菓]についての論、『遠回りする「愚者」たち』を掲載していただきました。

 ミステリーの謎解き(消去法的選択)に終始することがもたらす閉塞と、その閉塞を回避するための選択肢形成についての評論です。視聴者の謎解き(ミステリー)の快楽を越えて、その予期を逃れるものとして現れてくる「ありえた過去を探究し、その上で、ありえた未来を構想するため」の謎、つまり謎を作り出す謎の機能を検討する形で、本作の大体全話をまとめていっています。

 導入から半分くらいまでは、こちらで読めます →

11/4文学フリマについて。『アニバタ』京都アニメーション特集、寄稿しました。詳細決定。 #bunfree - 書肆短評

f:id:Nag_N:20141121110534j:plain

 

 

(2)同オ-45『vol.9』


 劇場アニメ[たまこラブストーリー]論、『物語の外にあるもの』を掲載していただきました。

 「いつも」という時間の無時間化と短絡の両方に抗い、ズレを引き受け「いつも」を形作っていく、そんなたまこの姿勢変遷を検討しています。

 結論めいたものとしては、4節タイトルにあるとおり、「”いつも”を固定することなく複数の歴史に開いていくためには、「By always thinking unto “construction”.」、すなわち、(たえず新たに考えはじめるかのように)解釈(construe)と建築(construct)のことを考えなくてはならない」という感じになると思います。これがかんなからたまこへのメッセージであり、本作から視聴者へのメッセージとして読み取れるのではないか、というのが、本稿の結論めいたものです。

 導入から半分くらいまでは、こちらで読めます→

『たまラブ』、二つの牧野かんな論 - 書肆短評

f:id:Nag_N:20141121110729j:plain

 

 

(3)オ-41 『アニメクリティークvol.1』(既刊)

 

 メインで活動している同人誌です。DTPやロゴなども担当しています。

 Nag名義掲載批評文は、『vol.1』だけで計8本です。多すぎるので、タイトルは省きます。

 扱っている作品タイトルは以下です。

 ①岡田麿里脚本作品論6本(tt、とらドラ!、カナン、放浪息子フラクタル論)
 ②EVA+RETAKE論
 ③まどマギ

 思い入れがあるのは、放浪息子でしょうか。志村貴子さん原作のを映像作品へ完璧に昇華しているとおもわれるため、時間的には無理矢理でしたが、あのときまとめられてよかったとおもいます。あと、たしか、ttかとらドラ!かどちらかが何らかの形で makito3 の目に留まって、(読む方じゃなくて)同人誌制作をするきっかけになったような気がしています。よって、これが評論活動の原点的な感じかもしれないです。

 本誌が品切れ状態となっており、当日、データ版での提供となります。内容についてはこちらの過去分を参照ください。何個かはこんな感じで読めた様な気がします。 → 

【お試し読み】「とらドラ!」論 : 『アニメクリティーク(anime critique)』刊行会

f:id:Nag_N:20141121110900j:plain


(4)同オ-41 『1.1』(既刊)

 

 昨年出した、まどマギ[叛逆の物語]についての最速レビュー本です。計3本。

 最後にほんとにちょっとだけ創作(SS)まじりの評論があって、ああいうのももうすこし発展させてみたいなぁ、とおもっています。

 内容については、同じく、アニメクリティークサイトにて、一部原稿は読める感じです  →

【一部公開】劇場版まどか☆マギカ〔叛逆の物語〕論「終わりなき2つの「叛逆」---まどかとほむらの相補」 #アニクリ : 『アニメクリティーク(anime critique)』刊行会

f:id:Nag_N:20141121110932j:plain

 

 

 

(5)同オ-41 『vol.2』+『2.1』(新刊)

 

 新刊です。同じく諸々担当。計16本+αです。

虚淵玄関連アニメ作品論6本(ファントム、フェイトゼロ、ブラスレイターまどマギサイコパスガルガンティア論)
虚淵玄各論4本(まどマギサイコパスガルガンティア、アルドノアゼロ)
輪るピングドラムlain新世界より、シュタゲ論

 思い入れがあるのはアルドノアゼロか、まどマギ論でしょうか。ちょうどまどマギ論を書いた時期に『荘子』を読み返してたこともあって、最終節は「寓話」という形をとって叛逆後のことを考えてみたものですが、まだこなれてないこともあり、今後こういう方向でもなにかしら遊んでみたいなぁと思ったりしています。

 試し読み公開はまだできていませんが、こちらでざっと画像とちょっとした説明によって紹介しています →

なかなかよい本となりましたという告知、11/24文学フリマ(オ-41) #bunfree 『アニメクリティーク vol.2』+『vol.2.1』発刊 #もうゴールしてもいいよね - 書肆短評

 

f:id:Nag_N:20141121111001j:plain

 

 

(6)同オ-41 『2.1』

 先日公開されたばかりの虚淵玄脚本、『楽園追放』評論です。

 ネタバレ含みになるので、こちらで一つだけ、原稿を見れるようにしておきました。→ 

11/24『楽園追放 最速レビュー』の原稿紹介---the expelled’s resonance #bunfree - 書肆短評

f:id:Nag_N:20141121111035j:plain

 

 

 

※ サイト案内→

#bunfree 頒布物、Nag掲載批評文は以上です。

以下は、サイト案内になります。

(1)〜(2)アニメマンガ批評刊行会HP http://www.hyoron.org/
(3)〜(6)アニメクリティークHP http://blog.livedoor.jp/anime_critique/